便秘について

こちらのページでは便秘の原因と理由についてお伝えしていきます。

便通は本来、毎回あるのが通常とも言われています(食事ごとに出るのが理想とも)。それが無理でも毎日出るのが健康な状態です。

3日以上出なかったり、便が硬くて量が少ない、残便感があったりする状態を便秘と呼びます。

女性に多く、排便が困難になる他に腹痛・腹部膨満感・食欲不振などの症状もあらわれます。肌荒れや肩こりなど、全身に影響が出ることもあります。

女性に多いというのはPT(理学療法士)的に考えると腹筋が男性に比べて弱いということが原因の一つだと考えられます。

便秘の原因

一般的な便秘の理由ですが、

  1. 腹筋の筋力(発揮)不足
  2. ホルモンバランスの乱れ(主に女性)
  3. 腸内環境の乱れ
  4. 精神的な問題
  5. 姿勢や習慣

が考えられます。

2・4に関しては女性に多いとされています。

「黄体ホルモン」は妊娠したときに子宮筋の収縮を抑制する働きもあり、それが腸にも影響してぜん動運動(便を排出するため動き)を低下させるという特徴があります。

また、精神的な問題は男性よりも女性の方が悩みが多いというと若干語弊がありますが、影響を受けやすいということが挙げられます。

腸内環境については食生活や生活習慣などが大きく関わってきます(若干体質によるものもありますが)。

その他薬剤性の便秘もあるのですが、そちらはちょっと難しい問題ですね。しかしながら運動療法によって改善できる部分も多いと思います。

上記の問題に関しては専門外ですが、1・5の問題については理学療法士の僕の出番ですね。

理学療法士が考える便秘の原因

  1. 筋肉や内臓の動きが弱い
  2. 姿勢や生活習慣が悪い

ということを重視します。

筋肉や内臓の動きが弱い

便秘の原因は上記で説明してきましたが、筋肉や内臓の「動き」がとても重要だって知っていましたか?

よく耳にする腸内環境ももちろん大事なのですが、それだけでは不十分。
中だけでなく外の環境や因子もとても重要なのです。

まずは筋力と内臓の働きがポイント。内臓自体はそれほど大きな動きができないのですが、周りの筋肉が動くことで内臓の動きを補助したり、促進する働きがあります。

良くある話として男性と女性の大きな違いの一つが胸式呼吸になっている(本人は気づかないことが多い)ということがポイント。

後に運動療法で腹筋を使っていただくエクササイズをご紹介するのですが、腹式呼吸に切り替えるだけでも呼吸運動だけで内臓や腸に刺激が行き快便へとシフトしていくことが可能です。

早い人だと1回やっただけでもウエスト回りが2cm減とかも普通に出てくる人もいます。

ちなみに腹筋運動のやり方はこちらにも載せておきます。

理学療法士が教える腹式呼吸と胸式呼吸の正しいススメ。腹筋・横隔膜を適切に働かせることでストレス解消や代謝アップ。

姿勢や生活習慣が悪い

  • 食事が少ない・不規則
  • ガスが溜まりがち(体質による)
  • 毎日のトイレ習慣がない
  • 姿勢が悪い
  • 飲水習慣が少ない

などがあると便秘につながりやすいですね。

生活習慣改善についての動画はこちら。

【便秘対策の運動療法】便秘の人のための骨盤帯の柔軟体操(ストレッチ*)

便通のリズムって意外と習慣によるものなんですよね。だからトイレに行きたい時に行けない仕事(例えば看護師さん)、接客業の方などはそれだけでややハンデがある状態です。

理想は寝る前にしっかり水分を摂り、朝起きぬけにコップ一杯の水分を摂る。そして朝食を軽めでもいいので摂る習慣から行う事を初めてみてください。

適切な水分量というのは1日1.5L~2Lくらいでしょうか。食事も含めてになるのですが、まあまあの量です。水だけというのは意外と飲めないものですし、電解質を薄めてしまう水毒症なるものもあるので、ポカリスエットオーエスワン(OS-1)のような電解質を含んだ飲み物を上手に使って水分を補給したいですね。

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