痛みと可動域制限を引き起こす五十肩。僕はなったことはないですが悪化しそうな感じがするPTグッチです。
五十肩・四十肩の主症状は【炎症】です。身体に現れる症状としては痛みと可動域制限がメイン。
デスクワーク・在宅ワークで長時間同じ姿勢でいる場合に起こりやすいのですが、その炎症はどこの筋肉で起こっているのか?について書いていきます。また、悪化させないための知識についてもお伝えしていくので見ていってくださいね。
五十肩とは?
正式名称は【肩関節周囲炎】といい、別名、凍結肩とも呼ばれています。また四十肩とも呼ばれていますがどちらも同じです。好発年齢が40~50歳なのでそのように呼ばれることが多いのですが、肩の年齢ではありません(笑)
肩こりとは症状が違うので注意が必要です。
五十肩・四十肩でやってはいけないこと
実はこの五十肩・四十肩。【あること】をすると悪化します。
意外とやってしまいがちなので、こちらの記事を見て是非安静を取るようにしてください。読めば納得の内容ですよ。
治るまでにはどれくらいの期間が必要?
体質や症状によっても異なりますが(僕のような炎症が激化しやすい人や動かしてこじらせてしまう人は比較的長くかかります)、おおよそ2週間~1か月程度で治ります(長い人で半年というケースも)。
痛み止めは使った方がいい?
痛み止めは飲めば確かに痛みは感じなくなりますが、治ったわけではないのでご注意を。
仕事や日常生活に支障がある場合は致し方ないですが、あまりオススメしません。
理由としては痛みを感じなくなるので、無理をしがちということ。痛みを感じにくくなったことでどうしても動かしてしまうので痛み止めが切れた時により強い痛みになる可能性もあるためです。
さらには女性特有の日や原因不明の頭痛などで痛み止めを使うシーンが多いと思います。薬には副作用が付きものなのでその事も考慮に入れて服用するようにしてみてください。
痛み止めのリスクについては理学療法士の視点でこちらの記事に詳しく書いています。
五十肩・四十肩を引き起こす筋肉はどこ?
さて、肝心の痛み(炎症)を引き起こしている筋肉がどこなのか?という確信について触れていきます。上図では分かりにくいですね。
肩こりの場合は主に表層筋の筋肉の張りとこりである場合が多い反面、五十肩・四十肩(炎症反応)の場合は深層の筋肉に起こることが多いです。
深層の筋肉であるために表面から触れない(内側で炎症が起こっている)部位の筋肉です。
- 肩甲下筋
- 棘下筋
が主に炎症を引き起こし、固くなっていることが多いです。
触る時には左の肩甲下筋をマッサージする場合には右手親指で脇の間から肩甲骨の裏側の方に押すと触れます(強く押すと痛いので注意してください)。
最初は筋肉の固さを確認する程度の力で押すくらいが良いでしょう。痛みがない場合には積極的に動かしてもOKです。
効果的にこりをほぐす方法をご紹介
上図はイメージです。具体的な方法についてはこちらの記事にまとめているので、再度こちらの記事を参照してください。
五十肩・四十肩の改善と筋肉をほぐす方法は以下。
- 安静にする(冷やす)
- 痛みが取れてきたら温める・運動を開始
です。
冷やす場合は湿布を貼るのも効果的です。炎症反応がまだ小さいうちに広がらないように処置すれば可動域制限を引き起こすまで悪化しない可能性もあります。
炎症反応が強い時期に動かすと身体を守ろうとして防御収縮という反応が出て身体(筋肉)を固くします。骨折した時患部が腫れ上がるでしょう?あれは身体の生理的な反応(防御収縮)で患部が動かないように守ろうとする作用です。
風邪だって体力が回復したら自然と治るでしょう?同じく風邪をこじらせると最悪肺炎まで発展して命にかかわることになる場合もあるのと同様です。炎症が主体の場合は安静にするが第一選択です。
炎症についての詳しい説明はこちらの記事で説明しています。あなたの持っている常識が覆るかもしれませんが事実です。
PTグッチオススメの運動・体操
動画で紹介しますね。肩というより肩甲骨周囲の筋肉を動かしていく運動がメインです。運動のコツとしては肩の延長線上に肩甲骨があるイメージで肩甲骨から大きく動かすようにしてみてください。
多少痛みが残る場合は痛む手前の範囲で動かしていき、慣れてきたら徐々に可動域を広げていく感じが良いと思います。
続いてこちらはこわばって力が中々抜けない人に特にオススメの運動です。小さい動きと力でもできる運動なので、身体が固い、動かすと痛いという場合はこの運動から行ってみてください。
ハンディマッサージャーを使って辛いこりや張りを改善する方法もご紹介。家にあるアイテムでもできますね。
まとめ
五十肩・四十肩の症状は【炎症】ということを説明してきました。
炎症反応が原因の場合は放っておいても無理さえしなければ治るので、是非安心して安静を取って欲しいと思っています。
コメント