薬は時に思い副作用をもたらすため扱いには慎重になった方が良いと思うPTグッチです。
頭痛や生理痛など女性は日常のあちこちで痛みと戦っていますよね。
僕ら男性には分からない色んな体調の悩みがあると思いますが、あなたは痛みを感じたらすぐに痛み止めに頼りますか?
中には痛み止めの使い過ぎ(の副作用)で却って身体を痛めつけているなんてことも。僕は薬剤師ではないので今回は理学療法士的な視点での痛み止めを飲まない方が良い理由と、薬に頼らない改善方法について書いていきます。
痛み止めの効能と機能
痛み止めに対してあなたはどのようなイメージを持っていますか?
- 痛み止めがないと生きていられない
- 痛み止めがないと困る
- 痛みを感じたらすぐに飲む
- 痛み止めを飲めばすぐに治る
上記のイメージでいるのなら結構な薬依存症と言ってもいいかもしれませんね。
最近では薬の濫用(らんよう):使い過ぎが問題にもなっていると思います。
なので、痛みそのものを無くしたり、改善(治す)しているワケではないという事を覚えておかなければなりません。
だから、痛み止めを飲んでも本当の原因の解決にはならないのです。
痛み止めを使う事で重大な問題を見逃すリスクも
人が痛みを感じるのは身体のどこかで何かが起こっているサインを感じているためです。
痛みはあくまでも【サイン】としての反応なので、それ自体に色も形も数量で表すこともできません。
これは実際にあった話です。腰痛があった人だったんですが、痛み止めを常用していたにも関わらず一向に痛みが良くならないということで整体に行くことにしたそうなんですが、そこでも触ると痛みが強くなるし全然良くならなかったそうです。
そうしているうちについに我慢できなくなって受診したら内臓の病変だったということがありました。
即刻手術をすることになったのですが、あのまま放っておいたら…という事例でした。
またもう一つの事例では結果として婦人科系の病変があったという結果でした。
こちらは胸が苦しい・呼吸がしにくいという事で相談があったのですが、単なるストレスから来るものだと放っておいたみたいなのですが、段々痛みが増してきて不安になったところ仕事が忙しく痛み止めで抑えていたら、急に激しい痛みが襲ってきて救急搬送されることになってしまいました。
診断名は乳がんということで、治療に専念することになり、仕事も辞めることになってしまった例もあります。
薬による副作用は必ずある
痛みを感じたらすぐに痛み止めを飲むという場合でも薬の副作用は大なり小なり必ず出ます。
整形的な痛みの場合痛み止めを使って鎮痛すると薬が効いている間は当然ですが痛みを感じにくくなります。
しかしながら、本来は痛いところを感じなくしているだけなので普通に動いていたら当然痛んでいる場所は改善せず悪くなります。
当然、痛み止めが切れてくる頃になると負担がかかっていた部分がより痛み出すなんてことに。
なので、できるだけ痛み止めに頼らない生活を送れるように健康的な身体作りをしておく必要がありますね。
薬は人が作り出した人工(科学薬品)物なので、必ず悪い作用もあります。ちなみに悪い作用の代表例としては以下。
- 耐性が付く
- 吐き気
- めまい
- 胃が荒れる
- 眠くなる
- かゆみ
- むくみ
- 発熱
- 下痢
などなど。
痛み止めの場合はほとんどがこの耐性が付き、同じ量を飲んでいても次第に効かなくなってくるというのが通例です。
そして、どんどん強い薬に変えていってそれも効かなくなる頃には内臓がボロボロになったりしています。
その【効いてる感じ】「プラセボ」かも?
「プラセボ」って聞いたことありますか?正式名称は「プラシーボ効果」。
偽薬の実験でも使われるアレです。
10人のコントロール群(実験のために比較対象とするグループを設定すること)に「偽薬」を飲ませたところ10人中3人に効いたという効果が出るとされているくらい効果てきめんだったりします。
イメージって絶大な効果を時に発揮するものなのです。
痛み止めを使った方がいい場合
逆に痛み止めを使った方がいい事例もあります。それは
- 歯の痛み
- 痛みのループから抜け出すためのキッカケ作り
歯の痛み
僕も経験したのですが、歯の痛み。こればっかりは頭部に近いせいか痛み止めなしではどうにもならなかったですね。
当時は学生だったのですが、親知らずを口腔外科で手術して取りました。正直あの時は豆腐しか食べられなかったです…。
こんなコンディションでは仕事なんてとてもできなかった…。あの頭に鳴り響く痛みは言葉には表せなかったです。
痛みのループから抜け出すためのキッカケ作り
痛みは身体的だけでなく心理的な状況にも大きく関わっています。
心理状態によっては1の痛みも3にも5にも感じることだってあるし、少ないですがその逆もあります。そして一度痛みを感じるとぎっくり腰に代表されますが、なったときの姿勢って取れなくなるんですよね。できても常に不安がつきまとう。
さらに厄介なことに脳がその痛みを覚えてしまったら中々通常の治療法では痛みの連鎖を断ち切ることが困難になります。
ブロック注射ってご存じですか?神経に直接効くように打つ注射のことです。これによって痛みの伝達のルートを断ち切るということができます。
動くことによって痛みを感じて動くのが怖い、かばって他に痛みが出る(出そうになる)、長年の痛みで神経にクセが付いている(長期間の神経圧迫によって)
ブロック注射をしても治らないということも
このブロック注射をしても痛みが変わらない(効かない)という現象もよくあります。細かく言うとその神経の支配領域(デルマトーム)の中には原因がないということになるのですが、これが関連痛だったり本当にその部位には問題がないということになります。
関連痛って??と思ったあなたのためにこちらに詳しくまとめています。
仕事でどうしてもパフォーマンスを落としたくない場合は?
あまりオススメはしませんが、社会人ともなればこういったシーンもよくありますよね。
こういう場合は痛み止めを使ってもいいですが、その後はゆっくり入浴して休む時間も取ってあげてくださいね。
根を詰めすぎて自律神経がダメージを受けると中々まとまった休みをとらないと回復できません。こちらの記事に書いてあることが当てはまったら危険信号ですよ。
痛み止めに頼らず改善するためのオススメ運動・体操
理学療法士的には運動をオススメししたいです。運動によって血流の改善を行う事で血の巡りを良くして疲労物質や代謝の改善を促しましょう。
動画のタイトルには天気痛と書いてありますが、めまいだけでなく耳を動かすことで頭部の筋肉の緊張を緩和する働きもあるので是非お試しください。
肩こりや頭痛がする場合は大抵はストレスからくる筋肉の張り・凝りによるものです。まれに若い世代でも脳血管性の病変が隠れていることもあるので、症状が慢性化している、2週間以上治らないなどの不調がある場合には受診をオススメします。
こちらの体操・運動は筋肉が凝り固まっていても比較的軽い負荷による運動なので無理せず実施していただけます。
身体の不調は「運動」で改善するのが一番
ほとんどの身体の不調は血行不良と筋肉・関節の動きの悪さから来ています。昔の人から比べると筋肉量や運動量が文明の進みによって低下してきていることや姿勢不良から、以前よりも身体の痛みに関して悩む人が増えてきているようです。
薬(痛み止め)を飲むことで早く効果を得られるということで、利用している人も多いと思いますが、本記事でそのリスクについてはお話してきましたね。
薬では根本の解決にはなっていないので、筋肉を使って血行改善をするのが長期に見ても一番安価で効果的ということが実証されています。
運動により血行を改善し、老廃物を排出、筋肉を動かす刺激によってホルモンも分泌されるといいとこづくめなので、是非悩んでいるのなら以下のサービスを利用して対処して欲しいと思います。
姿勢を見ながらライブで肩こり改善の運動を指導します ビデオチャットであなたの肩こりの原因を動作を見ながら指導
あなたの肩こりを運動療法で改善する方法教えます 適切な運動で無理せず筋肉や関節を柔らかくするアドバイスします
痛くて動かせない四十肩・五十肩改善方法を教えます 病院に行くヒマがない人に最適なセルフメンテナンス法を伝授
まとめ
痛い時は痛み止めに頼るという人も多いのではないかと思います。
しかしながら、薬も副作用は必ずあります。なるべく薬から離れられるようにしていけば健康的な身体作りの一環になると思います。
血行改善と柔らかな身体作りを運動によって獲得できるといいですね。
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