男性は一般的には頭痛を感じにくいので低気圧で気分が悪くなる感じがよく分からないPTグッチです。
普段は元気なんだけど、低気圧や天気が悪くなってきたりすると頭痛や身体中が痛くなったり、めまいなどの不調を訴えるなんてことありませんか?
それはひょっとしたら【天気痛(病)】かもしれません。
今回はその天気痛(病)の原因とその解消法(セルフメンテナンス)について理学療法士の視点でご紹介します。
天気痛(病)とは?
原因としては気圧を感じ取る内耳-ないじ-(耳の中の感覚器官)が敏感に感じ取ることでストレスを受け、めまいや頭痛などを引き起こす症状です。
女性に多く発症(63%ほど)しほとんどが40代以上で片頭痛に悩まされている人と言われています。ホルモンバランスが乱れやすい年代に多いようですね。
また、自律神経失調症や更年期障害との見分け(判断)がつかないために、中々適切な治療を受けられずに痛み止めなどの薬に頼ってしまって副作用などでさらに調子を崩していくというような負のスパイラルに陥ってしまう人も多いようです。
いくつ当てはまる?天気痛(病)チェックリスト
ここでちょっとチェックリストを用意しました。頭痛がひどい、めまいが強い場合は以下のような症状が出やすいようです。
- 片頭痛を持っている
- 何となく雨が降りそう(天気が崩れそう)だと分かる
- 寒さに弱く、冷え性
- 季節の変わり目はいつも調子が悪い(崩す)
- 乗り物酔いしやすい方だ
- 耳鳴りがしやすく、耳抜きができない
- 首に不安を抱えている(手術や事故などの経験がある)
- 常にストレスを感じやすいと感じている
チェックが付く数が多いほど天気痛(病)の可能性が高いかもしれません。
片頭痛の原因について
片頭痛の方はとっても辛いと話を聞いたことがあります。その原因は理学療法士的に考えるとざっと以下。
- 歯の詰め物にアレルギーを起こしている
- かみ合わせが合っていない
- 脊柱(背骨)が曲がっている(身体のバランスが悪い)
- 内耳(ないじ)が敏感過ぎる
- 自律神経がストレスで弱っている
原因1.歯の詰め物にアレルギーを起こしている
意外と知られていないようですが、歯の詰め物が合っていないというか拒否反応のようなものを起こしていて頭痛やめまいなどの不調を引き起こしている可能性があります。
アレルギーがある人はなおさらかもしれません。動物の毛やアルコールで肌が真っ赤になっちゃいますからね。
理学療法士には手を出せない領域ですが、歯科医に是非相談してみてください。
原因2.かみ合わせが合っていない
原因3と同様ですが、こちらも歯科医の領域。
顎関節がズレるだけで全身のバランスや力が入りにくくなることもあります(実際最大筋力を発揮しやすい環境にするためや速く走るためにマウスピースなどを入れてかみ合わせを調整しているスポーツ選手を見たことありませんか?)。
頭痛と顎関節の関係性は位置が近いことももちろんですが、かなり重要なポイントです。
腰が痛いと全身に何となく力が入らないように頭痛がしたりすると本調子にならないのは当然ですね。
かみ合わせを改善することで嘘みたいに症状がなくなったなどの話も聞くので、検討してみてください。
原因3.脊柱(背骨)が曲がっている(身体のバランスが悪い)
ここまで来てやっと僕の出番ですね(笑)
ヒトも元来「動物」なので動いているのが自然な姿だし、じっとしていることや不動は身体に毒だし、暇だとロクなこと考えませんからね(笑)
四つ這いになって手足の対側(右手と左足、またはその逆)を上げてバランスを取るだけでも結構慣れないと大変ですよ。ヨガでもとるポーズのようですし。
動画はこちら。
後はできるだけ身体がゆがまないように生活する(腰座りを止める、足を片方だけ組む、重い鞄を片側だけで持つなど)ことも取り入れてみては?
原因4.内耳(ないじ)が敏感過ぎる
内耳(ないじ)は三半規管の一つ(上図参照)。三半規管というのは耳の奥にある器官でよく耳にするのはバランス(ぐるぐるバットを思い浮かべてもらえると分かりやすいかも)に関連しているということ。
また耳抜きの話をしておくとトンネルや峠で上り下りをした時や飛行機に乗って高所に移動すると気圧の変化で耳が詰まった感じになるのですが、耳抜きはこれを自発的に解消する方法です。
僕の妻も耳抜きできませんでしたができるようになりましたので、練習すればいくらかは楽になるかもしれませんね。
後で書きますが、この耳石や三半規管を鍛える(マッサージする)方法もあるのでお伝えしますね。
原因5.自律神経がストレスで弱っている
やっぱりどうしても自律神経の調子というのは関わってきますね。
呼吸を調節したり、心臓を動かしたり、身体のリズムをつかさどる根幹ですから。
ストレスだったり、勤務体系が昼夜逆転するお仕事の場合はより身体に負荷をかけることになります。
できるだけ身体をいたわってあげましょう。
天気痛(病)改善のためのセルフメンテナンス術
自分でできるセルフメンテナンスとしては3点あります。
- 食事療法
- サプリメントを取り入れる
- 耳マッサージ
- 内耳トレーニング
健康を維持するにもコストはかかります。病気になってそれを治していくのにかかるお金や時間を考えるとずっと安価で健康を維持できますよ。
歯医者なんかは一番効果を実感できると思いますし、腰痛や肩こりでも同様です。#健康維持#健康維持にもコストがかかる
— PT(理学療法士)グッチ@セルフメンテナンスの伝道師 (@PTgutti) January 11, 2021
セルフメンテナンス1.食事療法
全ての健康は食べ物から決まります。
医食同源という言葉もあるのと、某メーカーのキャッチコピーにもあるように【「食べる」は「人」を「良く」する】僕もこの意見には同意です。
ということで身体を良くするために食べて欲しいオススメ食材・栄養素があります。
- ビタミンBを多く含むもの:豚肉、ウナギ、玄米、枝豆、ピーナッツ
- 亜鉛:牡蠣、ゴマ、海藻
- マグネシウム:アーモンド、豆腐
バランス良く食事を摂ることが効果的で健康増進だけでなく、美容にも良い効果を生んでくれるでしょう(肌のターンオーバーを促進、肌荒れ防止など)。
セルフメンテナンス2.サプリメントを取り入れる
上記の食事だけでは取り切れない栄養素もたくさんあるので、僕はサプリメント推進派です。個人的にも愛用しているアイテムもあります(かれこれ8年以上飲んでいますね)。
日々身体は色んな代謝などでふんだんな栄養素を必要としています。栄養の図を見たことありますか?どれが欠けても効果を十分に発揮できないということがあるのでまんべんなく摂るためには時にはサプリメントも必要だと個人的には思います。
特に抗酸化作用が強くビタミン群が豊富に含まれているものを選んでみましょう。別記事で僕の使っているサプリメントを紹介する機会も作ろうと思っています。
内耳の環境を整えるために処方される漢方もあるので覚えておくと良いでしょう。その漢方は【五苓散(ごれいさん)】と言います。
セルフメンテナンス3.耳マッサージ
めまいや耳の聞こえが悪くなったと感じた時にも効果があるとされている簡単にできるマッサージです。セルフメンテナンスにはもってこいで時間もそれほど取りません。
- 両耳(上の方)人差し指と親指でをつまんで上に5秒引っ張る
- 横にも5秒引っ張る
- 下にも5秒引っ張る
- 後ろの方にも引っ張りながら後ろにも5回回す
- 両耳を真ん中から2つに折るように曲げて5秒キープ
- 手のひらで耳全体を覆い円を描くようにゆっくり5秒回す
これらをゆっくり1分かけて行いましょう。
セルフメンテナンス3.内耳トレーニング
こちらはどちらかというと、三半規管(耳石)が何らかの理由で剥がれて意図しない刺激が加わることでめまいがするという方に適しています。
めまい対策としての運動としてやって悪いワケではありませんのでこちらもお試しください。
対策として他にできること
上記まではセルフメンテナンスでした。ここからはツールなどを使って自身の状態を把握するという方法で対策を考えましょう。
- 天気の動向を知る
- 自身の睡眠状態を知っておく
対策1.天気の動向を知る
自分が天気痛(病)を持っていると分かったら対策が立てられます。どんな時にどんな症状が出るのかを知っておくことで辛い費などに予定を入れないようにする対策も立てられます。
無策よりも断然いいですよ。
メモっておくべき項目はこちら。
知っておくだけで「原因不明で体調が悪くなる」という不安から少し解消されますよ。
対策2.自身の睡眠状態を知っておく
ちなみに僕は寝ている間にいびきをかいているようです…。たまに歯ぎしりも(笑)
と、このように寝ている時の情報って自分では分からないので教えてもらう必要がありますよね。
そして寝ているのに疲れが取れない、中々寝付けない、途中で起きてしまうなどなど睡眠の悩みは多岐に亘りますよね。
自身の睡眠状態がどうなっているのかが分かっているとこれもまた対策が立てられますよね。
寝ている時間は実に人生の3分の1です(約8時間も!)寝具に投資をするのはとても健康上大事なことなので是非ご検討ください。年を取ると中々長時間寝てもいられなくなりますが(笑)
僕はマットレスと枕をちょっといいものにしていますよ。おかげさまで寝つきが悪いという事はほとんどありません。快眠です。
睡眠を快適にサポートしてくれるオススメサプリメントをご紹介します。詳しくはこちらの記事に書いてあるので見てみてくださいね。
まとめ
いかがでした?天気が悪くなると調子を崩すのは身体が敏感だからかもしれません。
古傷がうずくような感じの頭痛がする時は思い切って休むことやストレスを抱え込まないように生活することで少しでも楽になるかもしれません。
記事内で紹介しているマッサージも是非試してみてくださいね。
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