どうも!痛いのが嫌いなPTグッチです。
肩や腰など身体の痛い部分がある時にあなたはどういう対応をしますか?
よくあるのが「動かなくなったら困るから痛くても動かす」という対応。ちなみにそれって逆効果だって知っていますか?
痛みがあるという事はどこかが悪いという【サイン】が出ているということ。早めに治すためにやらないで欲しいことについてご紹介。
痛みの原因は炎症
痛みの大きな原因は急性期と慢性期に分けられます。ザックリ説明すると
急性期というのはまさにさっきケガをしたとか熱が出ているといったような急性に症状が起きている状態の時。
慢性期というのは急性症状が落ち着いてもまだ残っている症状の事。慢性的に痛みなどが残っている状態。
どちらにも炎症が起こっている場合があるのですが、「今まさに痛い」「ケガをしたばかり」「ぶつけたばかり」という場合は急性のものと判断できます。
炎症が落ち着けば自然と治る
炎症は【異常が起こっているサイン】です。
分かりやすく言うと、風邪を引いて熱がある時に治そうとして走り回ったりませんよね?それと同じで、風邪の時は安静にして寝ているのが一番の治療になります。
テレビで言えば叩いて移りを直そうとするようなもの(笑)昔のテレビであればそれでもよかったかもしれませんが、今の精密な機器に衝撃を与えると壊れてしまうのは容易に想像できますよね。
風邪で熱が出ていてもそれが落ち着けば治ります。一番重要なのは適切な対応を取ることです。
肩でも腰でも痛みがある時は炎症や痛みが治まるまでは無理をしないことが第一条件です。
「そんなこと分かってるよ!」でも動かなくなったらどうするの!?
って声が聞こえてきそうですね。
ご安心ください。
理学療法士18年の臨床経験上でご説明すると、動かさなかったことで動かなくなることはほとんどありません!(肩こりや腰痛などの整形疾患に限る)
逆に無理やり動かすことで関節内部や筋肉にダメージが蓄積する方が悪化するか治りが遅くなるかの方向に進む可能性が高くなります。
もちろん、痛くて動かせないと不安になりますよね。「このまま動かなくなったら…」と思うのも無理はありません。
でも、大丈夫です。メカニズム的に炎症が治れば麻痺などの疾患を持っていなければ(麻痺でも同じことが言えるのですが)改善します。
ポイントについては動画で解説しています。
炎症が強い時にやってはいけないこと
ここでやってはいけないことについてご説明。きっと痛くても動かしまくってしまっている人が大半だと思います。
ちょっと衝撃が大きいかもしれませんが、やってはいけないことは以下。
- 無理をして動かす
- 痛いのに我慢する
- 温める
やってはいけないこと1.無理をして動かす
炎症が起こっている身体は炎症を抑えようと働いています。
負担をかけないことが一番ですが、動かしたくなるのが人情ですよね。また仕事でどうしてもやらなきゃならないという事情もあるでしょうし。
僕も臨床経験がなければガシガシ動かしていたことでしょう。
ですが、とにもかくにも騙されたと思って安静にしてみてください。きっと今までにないくらい早く治ることでしょう。
やってはいけないこと2.痛いのに我慢する
「根性で治す」という言葉がありますが、是非何もしないでいただきたいですね(笑)
我慢をせずに、固定するなどの対処をすると良いでしょう(腰痛ならコルセットを巻く、肩が痛いならテーピングをするなど)。
身体の一部でも痛いと無意識にかばってしまいます。その不自然な姿勢やかばう動作で他の場所も痛くなってしまうことも多々あるので、我慢もほどほどにしてゆっくり休んでくださいね。
やってはいけないこと3.温める
先程風邪を例えに出しましたが、熱がある時に氷嚢(氷枕)で冷やした経験をお持ちだと思います。炎症が主体の場合は冷やすのが第一選択です。
ぎっくり腰をやったことがある人はお分かりかもしれませんが、温めると炎症が拡大して猛烈に痛くなったなんて人もいるのではないでしょうか。
急性期や炎症が主体の症状では冷やしてくださいね。
早く治すためにやって欲しいのは安静にすること
炎症の話をしてきましたが、僕は実は炎症が激化しやすい体質なんです。
寝違えをすると全治3週間~1か月というのは普通です。寝違えも炎症なのですが一晩(数時間)のダメージでそんなことになるのか!?ってくらい痛いし首も回りません。
そして、無理をせずに極力(僕も仕事があるので)安静にしているときれいさっぱり症状が消え去ります。もっとも僕の場合は実体験で慌てることもないのですが、1か月間はさすがに長いです。
後遺症ももちろん残らないので、痛みが消えてしまえば「喉元過ぎれば…」というヤツです。
身体には自己治癒力が眠っています。それを最大限に引き出すには食べすぎず(消化にエネルギーを使うので)しっかり寝るということ。
自己治癒力が発揮されて治っていく過程について書いた記事があるのでそちらも合わせてどうぞ。
猫が傷を癒す時にはただじっとしてエサも食べずに過ごすという話は獣の本能のようなもので分かっているんでしょうね。
まとめ
意外と思えるかもしれませんが、炎症が主体の場合は何もせずに安静にしておくことが治りを早くするための重要なポイントでした。
クドいかもしれませんが、それが僕が18年間理学療法士をやってきて培った経験に基づいた早く治す方法なのです。
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