コルセットは腰痛の時に必要?理学療法士が教える正しい使い方と積極的に外すのを勧める理由

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PTグッチ
PTグッチ

コルセットは以前ぎっくり腰をやった時だけつけたことがあるPTグッチです。

腰痛がある時ってコルセットをしますよね。でもその後いつ外したらいいか、いつまで使っていればいいかって誰も教えてくれません。

理学療法士的な観点で言うとコルセットは急性的(炎症による)な痛みがなくなったら積極的に外していくように指導しているのですが、いつまでもコルセットをしていると逆に悪い結果を引き寄せることもあるので正しく使う方法と期間についてお話していきます。

理学療法士ってどんな仕事している人?
病院などでリハビリをしている人。整形から脳外疾患まで幅広く携わる運動の専門家です。
  1. コルセットを使う意味
  2. コルセットの役割は動かないように「固定」すること
  3. コルセットは腰痛が改善したら積極的に外そう。着けたままだと起こる3つのデメリット
    1. デメリット1.腰回りの筋肉が落ちる
    2. デメリット2・腰椎本来の動きが出なくなってくる(固くなってしまう)
    3. デメリット3.締め付けられることで内臓へストレスになる
  4. コルセットによくある間違った4つの勘違い
    1. 間違い1.コルセットは寝ている間も着けていないとならない
    2. 間違い2.コルセットは腰痛が治るまでずっと着けていないとならない
    3. 間違い3.コルセットで腰痛が治る
    4. 間違い4.コルセットを付けていればどんなことしても安心
  5. コルセットを使うべき3つのシーン
    1. シーン1.腰痛予防(負荷がかかることが予め分かっている時)
    2. シーン2. (ぎっくり腰の時のように)動かしちゃいけない時
    3. シーン3. 腰が痛い時(回復のために)
  6. 腰痛を予防してくれるアイテムも積極的に使おう
  7. 腰痛をセルフケアする方法を教えます
  8. 腰痛がどうしても自分では改善することができない場合はPTグッチに相談してください
    1. リモート整体の最大のメリット
    2. ココナラ出品分はこちら
    3. 【オススメ】PTグッチの自己サービスはこちら
  9. まとめ
    1. この記事を読まれた方はこちらも読まれています

コルセットを使う意味

コルセットは基本的には腰椎(腰)の動きを制限するものです。

ボーン(骨組み)のあるものを巻き付けることによって耐性を上げることにより腰椎の余計な動きを抑制します。

従って、巻いたら動きを制限されるのは当然のことで、逆を言えばそれで腰痛の発生を防いだりしてくれるので一長一短のアイテムとも言えます。

【固定をする】というのが機能なので、動かさない、安静にするために使うものと言う認識でいるとOK。
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コルセットの役割は動かないように「固定」すること

役割としては腰に負担がかかる仕事(介護・重いものを持つ・運ぶ仕事)、同じ負担がかかるものでも、デスクワーク・在宅ワーク(パソコン仕事、長距離ドライバー、立ち仕事)などで活躍します。

僕が見ている現場では介護職の人はもれなくコルセットを付けてますね。

人を抱えたり、支えたりするのって同じ重いものを動かすのとは少し違って、扱うものもモノではなく人なのでスピードもゆっくりを要求されるので、より大変で負荷がかかりやすいです。

コルセットは腰痛が改善したら積極的に外そう。着けたままだと起こる3つのデメリット

コルセットは固定するためのアイテムと説明してきましたが、本来自身の筋肉で支えられるので身体には不要なものです。

付ければ動きを制限されるし、締め付けられ、蒸れるし汗もかきます。

では、いつ外すのがいいのかですが、固定しなくても痛みがなくなってきた頃としています。もしくは激しい炎症時期を脱した時ですね(個人差によります)

急性時期(炎症反応が強い時期)を過ぎてもコルセットをし続ける意味はありません。

むしろ付け続けることで以下のように悪影響の方が多く出てきてしまいます。

  1. 腰回りの筋肉が落ちる
  2. 腰椎本来の動きが出なくなってくる(硬くなってしまう)
  3. 締め付けられることで内臓へストレスになる

デメリット1.腰回りの筋肉が落ちる

コルセットを巻くことで(痛みで)発揮できていない筋力を補う効果も期待できます。

しかし、自分の筋肉を使わないと元々支えられていた力も弱まってしまい、元々の機能すら発揮できなくなることがあります。

「ぎっくり腰の安静も3日間程度」が適当だと思います(個人差あり)。

なぜなら3日以上の安静は筋肉を衰えさせてしまう可能性もあるので、積極的に(痛くない範囲で)動かしていくことをオススメしています。

早期にリハビリを始めることで安静による衰えを最小限に留め、回復を早めることが期待できます。

デメリット2・腰椎本来の動きが出なくなってくる(固くなってしまう)

腰痛の原因は複数あるので、「これだけ」とは言えないのが現状です。

複数の要因が重なり合って腰痛を引き起こすため治すのが難しいというイメージもあります。

その治りにくい要因の一つとして先ほど挙げたコルセットを付けて固定することによって起こる筋力低下と、本来滑らかに動くことで負荷を分散するはずの腰椎(関節)の動きが固くなってしまうことによる弊害です。

「筋肉が固いとケガをしやすくなる」というのはみなさん良く知っての事だと思いますが、身体が円滑に動くには筋肉だけでは足りません。

もう一つの要素が【関節】です。

あなたもひょっとしたら膝が痛くなった経験や現在進行形で傷んだことがあると思いますが、筋肉もついていますが、関節も大きな膝関節。

角度や滑りが関節で制限されて痛みが出てくることが分かっています。自転車の鍵なども入れ方が悪いとスムーズに入らなかったり、回らないってことありますよね。

あれが関節で起きているのと同じです。

スムーズな動きのために関節の柔軟性も大事という事ですね。

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デメリット3.締め付けられることで内臓へストレスになる

美容のためにコルセットや矯正下着などを使ったことがある人ならばお分かりかもしれませんが、身体を締め付けることはかなり苦しいし、楽なものではありません。

特に腰にコルセットを巻く場合は胃や腸、腎臓がある辺りを締め付けることになります。付けている間中ずーっとですよ。

お腹も張りますし、内臓が正常な働きを妨げている感じもしますよね。

僕が過去に「ぎっくり腰をやった時だけ着けていた」という理由はこの部分も大きな関係があります。【他のデメリットを我慢しても腰椎を守らないとヤバい】というくらいの状況だったからです。

コルセットによくある間違った4つの勘違い

ここでは間違った常識シリーズをお伝えしようと思います。あなたはいくつ当てはまるかな?(笑)

  • コルセットは寝ている間も着けていないとならない
  • コルセットは腰痛が治るまでずっと着けていないとならない
  • コルセットで腰痛が治る
  • コルセットを付けていればどんなことしても安心

といったところでしょうか。

ただし、痛みがすごく強い場合・急性の腰痛(ぎっくり腰)や腫れているなど炎症反応がある際には着けていてもOK。

間違い1.コルセットは寝ている間も着けていないとならない

原則コルセットは寝る時には外しましょう。

「内臓のストレスになる」ということも先程書きましたが、締め付けていること自体がまずストレスですし、痛みで緊張が強まっていても横になれば少し落ち着きます。

ぐっすり眠るためにも寝る際には外しましょう。

間違い2.コルセットは腰痛が治るまでずっと着けていないとならない

これらも先程書いた内容になるのですが、ある程度痛みが楽になったら積極的に外していきましょう。

自分の筋力が落ちたり、関節が固くなる方が後になって大変です。

また【コルセット依存】にならないように早めに離れた方がいいです。

コルセットがないと不安になったり自分の身体で支えるのが怖くなってしまうと心理的にも外せなくなってしまうことを避けるため。

できるだけ早めに外していきましょう。

間違い3.コルセットで腰痛が治る

風邪薬や痛み止めなどでも同じ事を考える人がいますが、【身体を治すのは基本自己治癒力】です。

薬が治してくれるのではなく、自分の治癒力があるから治るのです。

コルセットはあくまでも補助具。必要がなくなれば外すだけです。

自転車に乗れない時期に補助輪を付けていても乗れるようになったら邪魔になって外しますよね。

あれと同じことです。正常な状態では身体の動きを抑制するコルセットは必要ないのです。

痛みが軽くなった時点で積極的に外し、自然に元通りの動きでリハビリになりますから。

間違い4.コルセットを付けていればどんなことしても安心

「コルセットをしていればどんな衝撃やストレスも大丈夫」というワケにはいきません。

通常の場合と比べて痛みを感じたり、弱っている部分は3倍ストレスを感じるとも言われています。

そのためコルセットをしていても無理な動作や負担がかかる動きは極力避けるのが賢い選択です。

外側で取り繕っても内側は持っている機能以上のものは出せないですから。

コルセットを着けて負担がかからないように(安静に)し、痛みが抜けてきてから徐々に元の動きや負荷をかけることがポイントです。

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コルセットを使うべき3つのシーン

ここまではコルセットの機能や外すことについてお話してきましたが、ようやくここで着けるべきポイントについて説明していきますね。

コルセットを着けるべきタイミングというのは具体的にどういった時かというと、

  • 腰痛予防(負荷がかかることが予め分かっている時)
  • (ぎっくり腰の時のように)動かしちゃいけない時
  • 腰が痛い時(回復のために)

です。

シーン1.腰痛予防(負荷がかかることが予め分かっている時)

同じ職場で働いている介護職の女性たちのコルセット着用率は85%ほどです。

一時的に負荷がかかることが分かってる場合は腰痛予防として優れた効果を発揮してくれます。

あるのとないのとでは全然違ってくるでしょう。

ちなみに、介助量が多い短時間(それでも1~2時間以上は使っているかも)のみの使用なであれば、キツめに締めるようにした方がいいですよと伝えています。

スキマができるとその分動いちゃいますからね。

シーン2. (ぎっくり腰の時のように)動かしちゃいけない時

これは僕の体験談ですが、ぎっくり腰をやった時腰椎が外れそうな感じがあったんですよね。

不安定というかちなみに、ぎっくり腰自体が腰椎の急性捻挫(ズレも含む)なのでおかしな方向にズレたという表現がぴったり(笑)

この時ばかりは冷やすか固定しか対応策がない(炎症による腫れが引くまで)ので動かないように締め付けていました。

この場合はただただ安静を取るのみです。湿布や氷のうで冷やすのが最善です。

炎症が身体が痛い時の対処法について詳しく書いた記事はこちら。

シーン3. 腰が痛い時(回復のために)

痛みがあるという事は【身体のどこかに異常があるサイン】が出ているということ。

原因が消えれば痛みも自然と消えるので、その「サイン」は何が原因なのかを解明するのが重要なのですが、この辺はかなり専門的になっちゃうので割愛します。

痛みには2種類あって急性症状か慢性症状かで取る対応が違うのですが、どちらの場合でも腰痛がある場合はコルセットを着けて痛みがひどくならないような対策を取るのがベスト。

オススメはこちらのコルセット。

コルセットというと安全テープでべりべり付けたりはがしたりというイメージですよね。

でも粘着力が弱まってきたり、固定するポイントがズレるだけでも腰痛予防の効果は変わってきてしまいます。

上記のアイテムは締める部分がリードでつながっているので滑車の力であまり強くない力でも容易に締めることが可能です。

腰痛を予防してくれるアイテムも積極的に使おう

エアウィーヴ クッション

ご存じマットレスの老舗のエアウィーヴ。

独自のクッションであなたの腰を固いイスや柔らかすぎるソファーなどから自然に守ってくれます。

こちらのクッションがサイズ的にも使いやすいと思うのでこういったアイテムを上手に使いながら腰痛予防をしてみてください。

また、腰痛改善・予防にオススメのアイテムを別記事でご紹介しています。

マットレスについてはイウォーヌマットレスで快眠!疲れが取れやすくなった理由。一月使用のクチコミ

イスに関してはアーユル・チェアーの評判は?腰痛改善にオススメされる理由を理学療法士的に考察がオススメ。

あなたはヨギボー使っていますか?人をダメにするだけじゃなくあなたの腰もダメになる使い方しているかもしれません。

詳しくは腰痛の人はヨギボーで酷くなる?悪化する3つの理由と使用時改善すべきポイント

腰痛をセルフケアする方法を教えます

コルセットが守りなら、セルフケアは攻めの腰痛改善です。

本文中にも書きましたが守っているだけでは腰痛は改善しません。

なぜなら、守っている間に支えるべき筋肉が衰えてしまうから。

その衰えた筋肉に活を入れたり、衰えないように刺激を入れるための運動をセルフケアでやってしまおうというのが目的です。

本記事はコルセットについての話になっているので、ここに載せると非常に長大になってしまうため記事を分けています。

以下のリンク(ブログ記事)からどうぞ。

腰痛体操はやり方次第で痛くなる?無理なく行うセルフメンテナンス術を紹介

腰痛がどうしても自分では改善することができない場合はPTグッチに相談してください

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ここら辺の詳しい話についてはメルマガでお話しているので是非メルマガに登録していただいて、もしくはTwitterをフォローして質問していただければと思っています。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか?

コルセットの機能と正しい使い方と積極的に外していく理由についてお話してきました。

補助具は正しい使い方をしてこそ本来の効果を発揮するものですから、できるだけ最大限の効果が得られる使い方をしてみてくださいね。

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