よく患者さんから「揉んでくれ」と言われますが、あまり改善に至った試しがないので違う治療をするPTグッチです。
肩こり・腰痛はポピュラーな疾患ですが、中々改善しなかったという経験があると思います。
確かにマッサージは気持ちいいですが、痛いマッサージもありますし、改善するのとはまた別だって知っていますか?
ただマッサージするだけでは改善しない理由とプロの視点で改善させる方法についてお伝えします。
マッサージで肩こり等が良くならない秘密について
「マッサージ」や「ストレッチ」と聞くと筋肉の張りやこりに効果的、対処すると言ったらこれでしょ?的な大御所感ありますが、やった後に筋肉痛や揉み返しなどに悩まされた経験ありませんか?
マッサージって何のためにやるのか知ってますか?
マッサージとは、皮膚に求心的に施術することにより主に静脈系血液循環の改善やリンパ循環の改善を目的にした手技療法。
とあります。ここでは「筋肉に」とは書かれていないんですね。詳しい話を抜きにすると
つまり、効果があると推定されるのは
- 血行改善による回復
- 刺激を入れることによる循環の変化を促す
ことだけ。
張っている筋肉にマッサージをするとどうなるか?
筋肉には張っている状態でも大きく2種類あります(この辺は僕の私見です)
- 張り・こりの状態
- 上記よりも強いスパズム
張り・こりの状態
こちらは比較的筋肉が固くても動かせて痛みもさほどではない状態と思ってください。
この状態の時は比較的マッサージでも改善しやすいです。
しかしながら、揉んで改善させようとすると却って痛みを増強させたり、炎症を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。
ハンディマッサージャーでも対処は可能ですが、こちらも押しすぎたり、長時間やっても逆効果であることが多いです。
炎症に発展してしまうといわゆる五十肩・四十肩のように炎症反応が爆発して動かせなくなってしまいます。五十肩・四十肩の対処法については五十肩はマッサージで悪化する?理学療法士が教える病態と改善方法を参考に。
スパズムの場合
こちらは上記の張り・こりよりも数段状態が悪い場合を想像してみてください。
固まって動かせない・動かすだけで痛みが走る・こわばりがとても強い・つった感じになるのが複数当てはまる感じでしょうか。
こうなるとマッサージでは改善できません。きっと触っただけで痛みがあると思うので。炎症がやや強まっている場合もあるのでまずやるべきことは炎症を抑える湿布などを使用して安静を保つこと。
ちなみにこちらの湿布を貼るべき場所に関しては五十肩になったら動かさず湿布で炎症を抑えよう。貼る効果的な場所の記事を参考に。
マッサージが効かない場合と逆効果になる理由について
さて、こちらではマッサージが利かない理由と逆効果になる場合についてお話していきます。
マッサージが利かない理由
理由はいくつかあって、
- 単に気持ち良さを求めている
- 原因とは関係ない部分を揉んでいる
という事が挙げられます。
単に気持ち良さを求めている
「マッサージは気持ちいい」というイメージありますよね。
ある意味で正しいのですが、気持ちいいマッサージが改善に必要なことではないというのがポイント。
優しく筋肉を揉めばそれは気持ちいいでしょう。それ自体は否定しません。
だけど、張りやこりを生み出している原因は他にあることが多いので、その時は気持ちよくても後になると揉んだ部分がだるくなったり、ひどい場合には痛くなるんです。
なんでもない部分だってしばらく押し続けていればアザになったり皮下出血などを起こしてしまいます。ここまでいくと侵害刺激(身体にダメージを与える刺激)になってしまいます。
原因とは関係ない部分を揉んでいる
これは理学療法士だからこその知見です。
詳しくは肩こりや腰痛の原因は痛いところにはない?関連痛は別の場所で起こるを読んでもらえると理解できると思います。
簡単に種明かしをすると
- 肩こりの原因は腰からだった
- 頭痛の原因は肩こりからだった
- 腰痛の原因は偏平足からだった
上記のように一見関係ない部分から主症状となる痛みや違和感が引き起こされているということ。
意外でしょ?でもこういう理由があるからこそ肩こりや腰痛が治りにくいという事の証明でもあります。
逆効果になる場合
大抵の場合マッサージのやり過ぎです。
先ほど挙げた原因の通り揉んで気持ちがいいからと言って治せているワケではないし、気持ちがいいからと揉み続けていればいつしかやり過ぎになって痛みを引き起こしている。
どれだけいい薬であっても飲み過ぎれば毒と一緒です。
大事なのは適切に適所に最適な調整をすること。
改善させるためには全身の状態も確認が必要
あなたが整体に行こうと思う瞬間ってきっと
- 身体が限界
- 自分ではどうしようもない
- 一刻も早く改善したい
という場合ではないでしょうか?
分かります…分かりますとも!でも、こうも考えられませんか?故障寸前の車を快適に走れるようにしてくれ!!って言っているのと似ていると。
けど、こういう状態になるとそこかしこにガタが来ている場合も多いので一回全体を見ないとどこが悪いか分からなくなっているんです。
先程も書きましたが…、
- 肩こりの原因は腰からだった
- 頭痛の原因は肩こりからだった
- 腰痛の原因は偏平足からだった
というような複数の原因が重なり合っていることがほとんどなので、必要な作業と言えます。
そういうと決まって
儲けたいからそう言うんだろ?
本当のこと言うと技術がないからでしょ?
と言われることもありますが、「身体の事についてなので100%のことは言えません」としかお答えできないんです、スミマセン。
悪化を予防するPTグッチオススメアイテムをご紹介
肩こりや腰痛を改善させる力まではなくても、悪化を予防したり、しっかり身体を休めることができるアイテム知りたくないですか?
代表的なのは
- マットレス
- 枕
- デスク
- イス
- クッション
- コルセット
といったところでしょうか。
寝ていて起きる際に腰痛が強くなるタイプの人は雲のやすらぎマットレスは起きた時に腰痛が強い人に最適!厚みとコイルの反発力で快適な寝姿勢を是非確認してみて下さい。
すごく簡単に言うと寝ている間に腰に負担がかかっているから。それを支えて(守って)くれるのはマットレスに他なりません。
寝違えが多かったり、肩こりに悩まされているあなたはひょっとしたら枕が合っていないかも?その秘密は不眠や首に不調を感じているなら自分で高さを調整できる枕がオススメを参照してください。
デスクワークや仕事場の環境が悪い場合も身体には多大な負担がかかっていることも。自分の身体へのダメージを軽減するためにお試しでアイテムを試すのはいかがでしょう?
詳しくはDMMレンタルでデスクワークの不調を予防!?お試しアイテムで失敗なく環境を整えようで。
併せて注目していただきたいのはイスです。常に腰やお尻に負担がかかる座位姿勢ではイスが何より重要なポイント。
僕がオススメするイスについてはアーユル・チェアーの評判は?腰痛改善にオススメされる理由を理学療法士的に考察を参照ください。
イスは高くて買えないという場合はクッションを替えるだけでも腰痛の軽減になります。
詳しくはデスクワーク・在宅ワークで腰痛になりにくい環境と座り方教えますを参照ください。
腰痛がある場合はコルセットで固定するのがオススメ。コルセットの扱いについてもお話しているのでコルセットは腰痛の時に必要?理学療法士が教える正しい使い方と積極的に外すのを勧める理由をチェックしておいてください。
それぞれのリンク先にオススメアイテムに対する記事を書いているので参考にしてみてください。
そうは言ってもお金と時間がないというあなたへ
全身を診ないと肩こりって改善しないの?そんなに時間がかかるの?って思うのはもっともですが、時間をかけてもマッサージしても治っていないのが答えです(笑)
優秀な整体師の条件と選び方を理学療法士が教えます。肩書や看板に騙されない条件でも書いていますが、自分に合った整体師さんを探すのってかなり大変だし、お金もかかります。
でも、忙しいし自分でなんとかしたいって思いますよね?
そしてまだPTグッチ自体に信用が置けないという方ももちろんいらっしゃるでしょう。そういう方こそ動画を見ていただき、一定の信用が置けると思ったら僕の「身体のコンサル」を受けてみてください。
PTグッチのYouTubeチャンネルをご利用ください
その場合は僕が発信しているYouTubeチャンネルでセルフメンテナンスできるように運動方法を動画で解説していますので、まずはそちらからお試しください。
今現在で一番再生されている動画を載せておきますね。
自分で対処できないと思ったらPTグッチにお任せ
冒頭でも書きましたが、自分でセルフケアをやってみたけど思うように改善しなかったという経験をお持ちだと思います。
僕も自身のYouTubeチャンネルでセルフケア方法の情報発信をしていますが、それはあくまでも僕を知ってもらうきっかけのもの。
分からなかったらまずは質問してみて下さい。お問い合わせはこちらから。
より具体的なアドバイスを受けたい場合は下記より承ります。
あなたの身体の痛みの悩みの対処法相談に乗ります 面と向かって話しにくいことでも気軽にチャットで相談できますあなたがもし、長年肩こりに悩まされているとしたら「肩だけ見ているから」かもしれません。
本文中に書いているように純粋な肩こりだけの症状って長期化せずに改善していきます。それなのに症状が残存する、もしくは強くなる(悪化する)というのであれば、それは「肩こりだけが原因じゃない」という事の表れです。
あなたの肩こりを根本から改善する方法をお探しなら下記サービスがオススメです。
姿勢を見ながらライブで肩こり改善の運動を指導します ビデオチャットであなたの肩こりの原因を動作を見ながら指導リモートは不安、時間が合わないなどの諸事情によりリモートを受けられないってあなたのために作りました、「肩こり改善マニュアル」
これは僕の臨床経験を基に作り上げた傑作です。肩こりの種類別の対応とセルフケアについてまとめたものです。
これさえあれば僕と同じような「プロの視点」で肩こりを改善させていけます。
まとめ
マッサージは原因に対してアプローチできていれば効果的ですが、大抵の場合揉んで気持ちがいいという部分にフォーカスしてしまい改善への対処となっていないケースが多いです。
本格的に治そうと思ったら全身をきちんと見てくれる整体師さんを探すか、僕のリモート治療で対処しませんか?
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